-
キッチンドローンの「名前負け感」は異常 / 羽の回転速度を計測したら墜落必至だった
投稿日 2019年6月20日 18:00:28 (ニュース)
-
Piasecki、水素燃料電池駆動ヘリコプターの実現性を検討
-
MIT、月面でつまずく宇宙飛行士をサポートするロボット「SuperLimbs」を開発
-
Feadship社、世界初の水素燃料電池スーパーヨット「Project 821」公開。4トンの水素を貯蔵し、16個の小型燃料電池を搭載
-
Redwire社、欧州製の新型超低軌道(VLEO)宇宙船プラットフォーム「Phantom」の開発を発表
-
RDS、電動3輪モビリティプラットフォーム「Raptor」一般公開
-
DJI、「Osmo Pocket 3」の新ファームウェアアップデート公開。UVCの4K出力など新規機能を追加
-
JOHNAN、新型水中ドローン「MOGOOL M8」を「第6回建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2024)」で先行公開
-
McLaren BikesのeMTB「Extreme 600」、600Wの強力なミッドドライブモーター搭載。トレイル用にパワフル設計
-
XTENDのマルチミッションドローン「Wolverine」、飛行経験ゼロでも遠隔操作で即席爆発物を除去
-
DJI Dock 2を搭載したドローンソリューション「HubT」、シンプルな操作で柔軟な設置が可能
-
FaroStarと東急リゾーツ&ステイ、ドローン探知システムの実証試験を開始
-
デルフト工科大学、動物の脳にインスパイアされた自律型ドローンを開発
-
Hiboyの電動モペット「EX6」、ファットタイヤと500Wモーターでアクティブに。ステップスルーで快適な乗り心地
-
XTENDの超小型戦術屋内偵察ドローン「Xtender」、複雑な環境下で正確な遠隔マルチミッションタスクを実行
-
JIC、ドローンの自動航行ルート作成や赤外線動画解析を行うソフトウェアを無償提供
-
Osaka Metroと村本建設、マイクロドローンのオペレーターを育成するマイクロドローンスクールを2024年7月に開校
-
LeidosとElroy Air、米海兵隊向けに自律型空中補給ドローンの実証実験を実施
-
Ocean Aeroの水上ドローン「TRITON」、世界初で唯一の自律型水中・水面探査機。自律航行・自律潜航が可能
-
Canyonの「Neuron:ONfly CF 7」、ボッシュ製モーター搭載の高性能カーボンe-MTB
-
JIC、ドローン自動航行ルート作成と赤外線動画解析ソフトウェアを無償提供開始
-
vertical connect社の自律型eVTOL「Genesis-X1」、最高速度130km/hで60分飛行できる
-
NTTコミュニケーションズ、LTE上空利用プランの利用範囲・適用対象を拡大。上空150m以上、ヘリコプターで利用可能
-
時速480kmの世界最速ドローンが完成。ギネス世界記録を更新!
-
折りたたみ電動バイク「ICOMA タタメルバイク」が先行受注販売の予約開始
-
航空自衛隊と三菱重工、試作機による戦術ドローンの各種実証を実施へ
-
VELMOの電動自電車「VELMO PEGASUS」、軽量カーボン素材で走行距離を伸ばす
-
Mayman Aerospaceの最新AI搭載したVTOL型ドローンプラットフォーム、最大時速約805kmで最大積載量は453kg
-
九州電力とAPEX JAPAN、水力発電所導水路トンネルの内部確認用「水上ドローン」を開発
-
PRODRONE、パリ「VIVA TECHNOLOGY 2024」Japanパビリオン内で出展
-
パナソニックのe-マウンテンバイク「XEALT M5」、力強いパワーを発揮するGXドライブユニットを搭載。険しい道も上質に走る
「ドローンの羽の回転、遅くね?」 ──そう感じたのは、キッチンドローンの電源をONにしてから、わずか5秒後のことだった。つまり、私のテンションがドローンで浮き上がったのは約5秒。
その後はゆっくりと降下を続け、約30秒後に「まぁ、これくらいがちょうど良いのかもなぁ」というところに着地した。視界不良のモヤモヤした着陸ポイントに、私は今いる。……つまるところ、私はキッチンドローンの全貌をいまいち把握できていないのだが、自分が見えている範囲のことだけでも報告したい。
・キッチンドローンとは?
そもそもキッチンドローンとは何なのか? ドローンというくらいだから、空飛ぶキッチングッズ? と思う人もいるだろうが、このドローンは空を飛ばない。じゃあ何をするのかというと、具材をひたすらかき混ぜるのみ。鍋の底を這うように ただただ具材をかき混ぜる。それが、キッチンドローンの任務だ。
したがって、キッチンドローンは空軍所属のようなネーミングにもかかわらず、仕事内容はバリバリ陸軍。キッチングッズの “ほふく前進専門部隊” なのである。
このキッチンドローンが活躍するのは、コトコト煮込み系の鍋。その上にセットすると、羽(ブレード)の部分が回転し、自動で具材を炒めてくれる。玉ねぎなんて、飴色までノンストップ。他にも、ジャムやらホワイトソースなどを作るときには便利な予感がするぞ。
ちなみに、Amazonによると『キッチンドローン』はイタリア発のキッチングッズで、同サイトでの価格は1個1270円(2019年6月20日時点)だ。ドローンと名のつく商品の中では、世界最安……かもしれない。
・使い方
さて、この商品を使うには、まず単三アルカリ乾電池を4本用意する。これは別売りだから注意してくれ。
その電池を本体にセットし……
フタ的なものをハメて……
ついでにシャフトもハメて……
そのシャフトに黒い羽(ブレード)をガチャン!
本体をひねると……
ビヨ〜〜〜ン
──とするのがヒジョーに楽しいものの、何回かやると飽きるので、適当なタイミングで鍋にセットしよう。どうしても「ビヨ〜〜〜ン」に夢中になりがちだが、必要に応じて飛び跳ねネットを使うことも忘れずに。
また、黒いブレードは長さが伸びるので、事前になべ底のサイズに合わせてからガチャンと接続するのが効率的。
セットに関しては、こんなところだろうか。複雑な工程が無いので、そういう作業が苦手な人でも手間取ることはほぼ無いはず。ただし、使用後のブレード掃除はやや面倒くさい。この部分に具材が詰まっちゃうのだ。
というボヤキはさておき、セットが終わったドローンを見ると……
鍋の上に浮いている……ように見える。このあたりがドローンの由来なのだろが、もちろん浮いているわけではなく、鍋のフチに必死で掴まっている。ダチョウ倶楽部の上島さんが熱湯風呂に入る直前のような状態というか、華やかさ皆無の浮き方だ。
とにかく、そのまま電源をONにすれば……
ウィーンウィーンと結構な音量を響かせながら、ゆっくりとブレードが回り出した。ここで「遅っ!」と感じても、回転速度を変えるボタンはない。スピードは固定である。
・時間を計ってみた
この回転速度、具材を混ぜるというドローンの任務を考えれば、ちょうどいいのかもしれない。しかし、「ドローン」の名前がついた商品であることを考えたら遅すぎる。明らかに墜落必至の回転速度だ。試しに時間を計ってみると、ブレードは1分間で約10回転だった。1回転するのに約6秒ってところ。
こんなにゆっくりしたものをドローンと言っていいのか? 「低速自動かき混ぜ器」とかが妥当なところではないのか? って気がしたが……まぁ楽しいからいいか。ビヨ〜〜〜〜ン。
参考リンク:Amazon「キッチンドローン」
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
Source: Rocket Newa
最新情報